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アメリカーノ?~アメリカンとの違いとは?

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当店でお楽しみいただける珈琲のメニューについてご説明するシリーズ第1回目は「アメリカーノ」です。
一般的な「アメリカーノ」と「アメリカン」の違いについて説明します。

▮アメリカーノ(Caffè Americano)
定義:

アメリカーノはエスプレッソショットにお湯を加えたもので、エスプレッソの濃厚な風味を保ちながら、飲みやすくするために薄めたコーヒーです。

特徴:
エスプレッソをベースにしている
苦味が抑えられ、マイルドな風味
通常のエスプレッソカップより大きなカップに提供される

抽出方法:
エスプレッソを抽出後にお湯を加える

▮アメリカン(American Coffee)
定義:
アメリカンコーヒーは、ドリップコーヒーを通常よりも多くのお湯で抽出したもので、軽い風味が特徴です。

特徴:
ドリップコーヒーをベースにしている
薄めで軽い味わい
一般的なコーヒーカップに提供される

抽出方法:
通常のドリップコーヒーを作る際に、通常より多くのお湯を使用する

▮主な違い
ベースのコーヒー:
アメリカーノ: エスプレッソがベース。
アメリカン: ドリップコーヒーがベース。

抽出方法:
アメリカーノ: エスプレッソにお湯を加える。
アメリカン: ドリップコーヒーを通常よりも多くのお湯で抽出する。

風味:
アメリカーノ: エスプレッソの濃厚な風味が残るが、マイルドに仕上がる。
アメリカン: もっと軽く、すっきりとした味わい。

どちらもマイルドなコーヒーを楽しみたい人に適していますが、ベースとなるコーヒーと抽出方法の違いによって風味や質感に違いが出ます。

でも、なぜ「アメリカーノ」と「アメリカン」なんでしょうね。
名前の由来についても調べてみました。


アメリカーノの名前の由来
「アメリカーノ(Caffè Americano)」という名称は、第二次世界大戦中にイタリアに駐留していたアメリカの兵士たちが関係しています。

背景
1.アメリカの兵士たちの好み:

  • 当時、イタリアのエスプレッソは非常に濃厚で、アメリカの兵士たちはこれを強すぎると感じました。
  • 彼らは、自国で飲んでいたドリップコーヒー(フィルターコーヒー)のような、もっとマイルドで薄いコーヒーを求めました。

2.エスプレッソにお湯を加える方法:

  • イタリアのバリスタたちは、アメリカの兵士たちの好みに合わせるために、エスプレッソにお湯を加えることで、濃さを調整しました。
  • これによって、エスプレッソの濃厚な風味がマイルドになり、兵士たちが慣れ親しんだアメリカのコーヒーに近いものが出来上がりました。

3.名前の由来:

  • この方法で作られたコーヒーは「アメリカのコーヒー(American coffee)」という意味で「Caffè Americano」と呼ばれるようになりました。
  • 「アメリカーノ」という名称は、アメリカ人(アメリカ兵)の好みに合わせたコーヒーという意味が込められています。

まとめ
「アメリカーノ」という名前は、イタリアに駐留していたアメリカ兵たちの好みに応じてエスプレッソを薄めたことに由来します。エスプレッソにお湯を加えることで、アメリカ人が慣れ親しんだマイルドなコーヒーに近づけた結果、このように名付けられました。

そもそも「アメリカン」というのはアメリカ人が薄めのコーヒーを好んで飲む習慣から来た名前ですが、最後に、このことにも触れておきます。



アメリカンコーヒーの由来
「アメリカンコーヒー(American Coffee)」は、主にアメリカで一般的に飲まれているコーヒーのスタイルを指します。このコーヒーの名称とスタイルの由来は以下の通りです。

背景

1.アメリカのコーヒー文化:

アメリカでは、18世紀から19世紀にかけてコーヒーが普及し、特に家庭でのドリップコーヒーが一般的な淹れ方となりました。
アメリカ人は大きなマグカップにたっぷりとコーヒーを淹れ、長時間楽しむことが多かったため、比較的薄めのコーヒーを好むようになりました。

2.薄めのコーヒーの需要:

アメリカでは、コーヒーを濃く淹れるよりも、多くの量を薄めて淹れるスタイルが一般的でした。
特に、第二次世界大戦後のアメリカの兵士たちが濃いエスプレッソを薄めて飲むようになったことも、このスタイルの普及に影響を与えました。

3.ドリップコーヒーの普及:

ドリップコーヒーは、フィルターを通してお湯をコーヒーの粉に注ぎ、コーヒー液を抽出する方法です。
この方法は、大量にコーヒーを淹れることができ、家族や職場で手軽に楽しむことができるため、アメリカで広く受け入れられました。

まとめ
「アメリカンコーヒー」という名称は、アメリカで一般的に飲まれている薄めのドリップコーヒーのスタイルに由来します。アメリカのコーヒー文化の中で、薄めのコーヒーが好まれ、家庭や職場で広く普及したことがこの名称の背景にあります。
なお、「アメリカンコーヒー」は和製英語なので、これまたアメリカに行って「アメリカンください!」って言っても「はあ?」って顔されるかもなので気を付けましょう。

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